ブレグジットに関わるニュースが出る度に乱高下するポンド。
ポンドはそのボラティリティの高さからFXで人気の通貨ですが、ブレグジットのことをよく理解しないまま、ボラティリティの高いポンドのトレードをするのはまさに自殺行為。
この記事をお読み頂きブレグジットについて理解を深めた上で、XMでトレードに臨んで頂ければと思います!
ブレグジットとは?
ブレグジット(Brexit)とはBritain(英国)とExit(離脱)を組み合わせた造語であり、英国が欧州連合(EU)から脱退することを意味します。
2016年6月23日の国民投票でEU離脱賛成52%、反対48%の結果を受け、イギリスのEU離脱が事実上決定しました。
6月24日開票時のポンド/円のチャートがこちらです。↓
開票速報でEU離脱派優勢が判明していくにつれ、ポンドは下落。
結果、1ポンド=160円から1ポンド=133円に大暴落しています。
これは今後イギリスがEUという大きな後ろ盾を失うことと、対EU貿易が不利になりイギリスの景気が悪くなる事が懸念された為です。
なぜブレグジット?
そもそもなぜブレグジットをしないといけないのでしょうか?
それにはギリシャ危機と移民の受け入れ問題が影響しています。
ギリシャ危機
ギリシャ危機は、ギリシャ共和国の2009年10月の政権交代を機に、財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らむことを明かしたことに始まる一連の経済危機。
2010年1月に欧州委員会がギリシャの統計上の不備を指摘したことで、同国の財政状況の悪化が世界的に表面化。
これにより格付会社が相次いでギリシャ国債の格付を引き下げ、マーケットではデフォルト不安からギリシャ国債が暴落。
さらにはユーロが下落すると共に、世界各国の株価も下落。
このギリシャ危機を収束させる為にユーロ圏諸国の財務相会合において、2010年5月にIMF・EUによる「第一次支援(総額1100億ユーロ)」が決定され、また2012年2月にIMF・EU・民間による「第二次支援(総額1300億ユーロ)」が決定。
代わりにギリシャには厳しい緊縮財政策が課され、IMFへの返済期限は2015年6月と設定されました。
金融支援のおかげでギリシャは財政面で回復の兆しを見せていたものの、緊縮財政により国民の生活は苦しくなり、各地で大規模なデモや暴動が度々起きました。
そのような状況下で、国民の支持が緊縮政策に反対する最大野党の急進左派連合(SYRIZA)に移り、2015年1月の総選挙で、急進左派連合のチプラス政権が誕生し、これが2015年ギリシャ危機の引き金に・・・
一層の緊縮策を求めるEUとの交渉は行き詰まり、ギリシャは6月末に返済期限を迎えたIMFからの借入を延滞すると共に、EUの第2次金融支援も終了。
2015年7月5日、チプラス政権は、改めて民意を問うため、緊縮財政策を受け入れるか否かについて国民投票を実施しましたが、結果は反対(緊縮拒絶)が圧倒的多数を占めました。
これでギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びますが、一方で国民投票は「ユーロ圏に残ること」を前提にしていたため、結果としてはギリシャが折れる形となり、財政改革の具体策を法制化することを条件に支援継続で合意。
その後、ギリシャ議会は、年金給付の抑制や付加価値税の引上げ、離島への軽減税率廃止などを盛り込んだ財政改革関連法を可決。
同年8月14日、EUは欧州安定メカニズム(ESM)に基づき、3年間で最大860億ユーロを融資する「第三次支援」で合意し、当面の危機が回避されました。
今回のギリシャ危機のようにEU加盟国の1国に経済危機が起きれば、同一市場であるユーロ圏全体の経済に影響を及ぼす為、EUとして金融支援などの対策が必要になります。
もともとEU加盟国間には大きな経済格差があり、イギリスやドイツのような豊かな国は、補助金名目で今回のギリシャのような国に対して財政支援をするばかりで、面白いわけがありません。
イギリス国民の中に「なんで頑張ってる俺達がぐうたらな国の面倒を見なあかんねん」という思いが芽生えても無理はないでしょう。
移民の受け入れ問題
EUではビザなく国家間を行き来でき、どの国でも居住、就労できます。
公営住宅に住んだり、生活保護や子供手当をもらうこともできます。
その為、ルーマニアやブルガリアのような貧しい国から、イギリスやドイツのような豊かな国に大量の人が移動してしまいます。
イギリス統計局によれば、2015年にはイギリスの人口は1年で50万人増加しており、その3分の2は移民の増加によるものです 。
今後25年の間に人口は970万人増加し、その51%は移民による増加と予想されています。
結果として、移民に対する社会保障費の増加や、イギリス労働者の失業、治安の悪化などに繋がり、国民の不満は募っていました。
さらには2015年にシリア国内の政状不安により「シリア難民問題」が発生し、シリア内戦の泥沼化で難民が大量に押し寄せることが危惧されました。
イギリス国内における労働者層は、「仕事が取られてしまうのはないか」「社会保障費が削られて、生活が圧迫されてしまうのではないか」という不安感が増し、EU離脱へと世論は傾いていきました。
ブレグジットの今後の予定
イギリスのEU離脱は2019年3月29日午後11時と決まっており、イギリスは現在EUとの離脱条件の交渉や各国との通商交渉などを進めていく必要に迫られています。
ブレグジットのシナリオとして、ハードブレグジットとソフトブレグジットの2つがあります。
ハードブレグジットとは経済的打撃を受けることを承知で、EUの市場経済から手を引く筋書きであり、移民の受け入れ等も行わないとするシナリオです。
ソフトブレグジットとは経済的にEUの市場経済とのつながりを保ったままEUを脱退する筋書きであり、従来通りEU経済圏で経済活動を維持できますが、その代償としてEU側からの移民受け入れ要請にはある程度応じるなどの妥協が必要であるシナリオです。
イギリスのメイ首相自身はソフトブレグジットを目指していますが、2017年6月に実施された解散総選挙以降、相次ぐ閣僚の辞任に悩まされています。
閣議では、メイ首相が示した離脱後の通商関係を規定する基本方針で合意に達したものの、メイ首相の描くソフトブレグジットに反発し、政権内の中核的存在であったデービッド・デービス欧州連合(EU)離脱担当相、ボリスジョンソン外相が相次いで辞任を表明。
辞任で離脱交渉の行方が一層不透明になるほか、メイ政権の基盤がさらに揺らぐ可能性が警戒されています。
イギリスでは、デービス欧州連合(EU)離脱担当相やボリスジョンソン外相などの主要閣僚を含め今まで7人の閣僚が辞任。
政権内から信任投票の要請が出て、メイ首相が辞任に追い込まれるとの警戒感も広がっており、万が一メイ首相が辞任した場合、新たに選出される首相がメイ首相と逆のタカ派姿勢をとり、ハードブレグジットを主張する可能性が強まります。
一方、保守党議長、ブランドンルイス氏が、メイ首相に対する信任投票を予想していないとしたほか、クリス・フィリップ議員は、メイ首相に異議を唱える議員もいるものの、ほとんどの議員がメイ首相を依然支持しています。
また、EU離脱を主張する強硬派保守党議員の中心的存在であるジェイコブ・リースモッグ氏も、首相不信任案を提出する計画はなく、英国がEU離脱を予定する来年3月の時点でもメイ氏が首相を続けているだろうと述べており、メイ首相の当面の政治的地位は確保されそうですが、不透明感は残ります。
もしも今後メイ首相の不信任決議が報道されたり、万が一首相交代ともなれば、ハードブレグジット懸念が再燃し、ポンドが大きく下落することになりかねません。
ブレグジットで大儲けが可能なXMを活用!
ポンドをトレードする以上は常にブレグジットに関するニュースを気に掛け、万が一に備えストップロスを入れておくなど、リスクを意識したトレードが求められると思います。
Y作
次なるチャンスとなるのはイギリスのEU離脱日。このときに大いに活用できるのが海外FXのXMです。
XMであれば①最大レバレッジ888倍②ゼロカット方式の追証無しのトレードが可能。
証拠金以上の損失を抱えることなく888倍のレバレッジで勝負をかけることができるため、このような相場の動きが見込める場合には特にオススメです。
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また、日ごろのトレードであっても、私のトレードルールであれば損失は限定され、一度に大損することはありませんので、よろしければ参考にしてみてください!
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