こんにちは、Y作です。
今回はXMのスワップポイントについてのお話です。
海外FXであるXMのスワップポイントは、大手国内FX業者のそれと比べて見劣りすることは周知の事実。
Y作
ですが最近トレードをする中で、XMのスワップポイントが改善されていることに気づきました。
現状のXMのスワップポイントはどうなっているのか、また、高金利で知られるトルコリラのスワップポイントは高いのか、徹底検証したいと思います!
Contents
XMのメジャー通貨のスワップポイント
こちらはXMのメジャー通貨のスワップポイント(1万通貨毎)です。(単位:円)
通貨ペア | 買スワップ | 売スワップ |
米ドル/円 | 55円 | -116円 |
ユーロ/円 | -45円 | -23円 |
ポンド/円 | -2円 | -76円 |
豪ドル/円 | 11円 | -76円 |
ユーロ/米ドル | -141円 | 72円 |
ポンド/米ドル | -116円 | 35円 |
豪ドル/米ドル | -37円 | -5円 |
ユーロ/ポンド | -75円 | 6円 |
参考までに、こちらが2017年9月時点のスワップポイントです。↓
通貨ペア | 買スワップ | 売スワップ |
米ドル/円 | 8円 | -82円 |
ユーロ/円 | -46円 | -23円 |
ポンド/円 | -22円 | -52円 |
豪ドル/円 | 5円 | -86円 |
ユーロ/米ドル | -88円 | 28円 |
ポンド/米ドル | -76円 | 3円 |
豪ドル/米ドル | -14円 | -31円 |
ユーロ/ポンド | -41円 | -7円 |
いかがでしょうか?
もちろん金利の変動も影響しているでしょうが、全体的に改善されているのがお分かり頂けると思います。
特に、以下の通貨ペアに関しては国内FXと比較してもそれほど遜色はありません。
- USD/JPYの買スワップ55円
- EUR/USDの売スワップ72円
- GBP/USDの売スワップ35円
Y作
一方で、米ドル/円の売スワップ-116円のように、スワップポイントが不利となる向きにポジションを保有した場合のマイナススワップは相変わらず大きいです。
また、いまだに買いでも売りでもスワップポイントがマイナスとなる通貨ペアがあることを考えれば、XMのスワップポイントは決して有利とは言えません。
国内FX業者の中にはDMMFXやLIGHTFXのように、買スワップと売スワップの幅が同じという極めてフェアな業者が存在します。
スワップポイント狙いの長期的なトレードを考えるのであれば、やはり国内FXの方が有利です。
ですが、XMにはレバレッジ888倍や、クレジットボーナスなどのメリットが存在します。
それらメリットを考えれば、スワップポイントの差を埋めるだけのメリットはあるのではないかと思います。
XMの高金利通貨のスワップポイント
次に高金利通貨のスワップポイントはどうなのかを検証してみましょう。
高金利通貨といえば、トルコリラや南アフリカランドが頭に思い浮かぶと思います。
しかし残念ながら、XMではトルコリラ/円や南アランド/円という通貨ペアは存在しません。
ですがそれに代わる通貨ペアとして、ユーロ/トルコリラ、ユーロ/南アランドが存在します。
スワップポイントに着目した場合、対円よりも対ユーロの方がメリットがあります。
スワップポイントの大きさは両通貨の金利差によって決まります。
日本の政策金利が0.10%であるのに対し、ユーロの政策金利は0.00%である為、対ユーロの金利差は対円の金利差に比べて大きくなるのです。
よって、ユーロ/トルコリラ、ユーロ/南アランドはスワップポイントが非常に有利な通貨ペアであると言えます。
ちなみに大手国内FX業者の中でユーロ/トルコリラ、ユーロ/南アランドのトレードが可能なのは、OANDA JAPANのみです。
Y作
ユーロ/トルコリラとユーロ/南アランドの1万通貨毎のスワップポイントはこちらです。↓(単位:円)
通貨ペア | 買スワップ | 売スワップ |
ユーロ/トルコリラ | -1,065円 | 721円 |
ユーロ/南アランド | -343円 | 151円 |
なんと、1万通貨当たりのユーロ/トルコリラの売りスワップは721円です!
パッと見非常に高いスワップポイントが適用されています!
これは国内FXに比べて有利なのかどうかを検証してみましょう。
現在1ユーロ=125.85円、1トルコリラ=19.20なので、1万通貨のユーロ/トルコリラの売りということは、6.55万通貨のトルコリラ買いということになります。
(125.85÷19.20≒6.55)
Y作
GMOクリック証券FXネオと比較
国内口座開設数No.1のDMMFXにはトルコリラの取扱いはありませんので、国内証拠金残高No.1のGMOクリック証券FXネオと比較してみましょう。
FXネオのトルコリラ/円の買いスワップは87円ですので、6.55万通貨のトルコリラ/円のロングポジションを保有した場合、スワップポイントは548円ということになります。
(87×6.31=569円)
XMと比較すると・・・
XM721円>FXネオ569円
なんと、同じ6.55万通貨のトルコリラ買いで、XMの方が有利なのです!
対円と対ユーロの違いはあるにしても、同一数量のトルコリラのスワップポイントがXMの方が高いというのは驚きの事実です。
LIGHTFXと比較
次に、国内FXの中でトルコリラのスワップポイントを非常に高く設定している、トレイダーズ証券のLIGHTFXと比較してみましょう。
LIGHTFXのトルコリラ/円の買いスワップは115円ですので、6.55万通貨のトルコリラ/円のロングポジションを保有した場合、スワップポイントは753円ということになります。
(115×6.55=753円)
XMと比較すると・・・
LIGHTFX753円>XM721円
LIGHTFXに軍配が上がりましたが、両者の差はわずかです。
国内FXの中でトルコリラのスワップポイントを一番高く設定している業者と比較しても、XMはほとんど遜色ないのです。
Y作
EUR/TRYを取引する際の注意点
XMではユーロ/トルコリラの売スワップポイントが非常に有利である一方、トレードする際の注意点があります。
過去の値動きを見る限り、ユーロ/トルコリラは上昇している傾向にあります。
こちらはユーロ/トルコリラの月足チャートです↓
このチャートで2013年以降の値動きが確認できます。
2018年まで緩やかに上昇を続け、2018年8月11日のトルコショックでトルコリラは大暴落、ユーロ/トルコリラは大暴騰しています。
トルコショックについてはこちらで詳しく解説しています↓
>>>トルコリラ大暴落を徹底解説!暴落時にハイレバで稼いでいる方法
トルコショック後に大きく値を戻してはいますが、今後もユーロ/トルコリラが上昇を続けるようであれば、売スワップを稼ぐことはできても、それ以上の為替差損を出す可能性がありますので、注意が必要です。
Y作
また、2019年以降もトルコの政治・経済情勢は不安定であり、トルコリラのボラティリティは高くなっています。
こちらはユーロ/トルコリラの8時間足チャートです↓
このチャートで2019年3月20日から2019年4月19日までの値動きが確認できます。
最安値が6.00000近辺で、最高値が6.60000近辺なので、この1ヶ月間で10%ほど動いたことになります。
米ドル/円で考えれば、1ヶ月間の間で最安値1ドル=110円から最高値1ドル=120円の間で値動きがあったということです。
あまりにハイレバレッジなトレードをすると、一時的な乱高下により、ロスカットされてしまう可能性があるので注意が必要です。
適用される最大レバレッジは100倍
本来XMの最大レバレッジは888倍ですが、ここ最近のトルコリラのボラティリティの高さを鑑み、最大レバレッジは100倍に制限されています。
EUR/TRYだけでなく、XMで取り扱いのあるUSD/TRYも最大レバレッジ100倍に制限されています。
これは一時的な乱高下により、トレーダーが想定外の損失を被るのを防ぐ為の措置ですが、レバレッジ888倍だと思ってトレードをしてしまうと、予想外に早くロスカットを喰らうことになりかねませんので、頭に入れておいてください。
スプレッドが広い
トルコリラのボラティリティの高さも影響し、現状平均スプレッドは0.009と広くなっています。
EUR/TRYのショートポジションを1万通貨保有する際の、スプレッドコストは約1,800円となります。
(1リラ=20円と仮定、0.009×10,000×20=1,800円)
GMOクリック証券FXネオのスプレッドコストと比べてみましょう。
1万通貨のユーロ/トルコリラのショートポジションということは、6.55万通貨のトルコリラ買いをしているのと同じということは先程お伝えした通り。
FXネオのトルコリラ/円のスプレッドは1.9銭なので、6.55万通貨のロングポジションを保有する場合のスプレッドコストは1,244円となります。
(0.019×10,000×6.55≒1,244円)
国内FXでもトルコリラが絡む通貨ペアのスプレッドは広い傾向にありますので、両者にそれほど大きな違いはありませんが、それでもやはり国内大手のFXネオの方がスプレッドコストは低いようです。
まとめ
XMには売スワップポイントが非常に有利なEUR/TRYという通貨ペアが存在し、提示しているスワップポイントもかなり有利に設定されていることが分かりました!
最大レバレッジ888倍は適用されないものの、最大レバレッジ100倍であれば十分だと思います!
ただし、トルコリラは長期的には下落基調が続いており、乱高下が激しい通貨なので、トレードする際はくれぐれも注意してくださいね!
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