FXとは、一体何なのでしょうか。
本記事ではFXについて、「基礎の基礎」から「その可能性」「リスク」「取引の始め方」などを解説します。
この記事を読めば、FXという言葉を知ったばかりの投資初心者や、これからやってみようと考えている人が身につけるべき重要事項を網羅できるでしょう。
FXとは
FXとは、「Foreign Exchange」という言葉を日本人が略した造語で、日本語では「外国為替証拠金取引」のことを指します。
具体的には、外国の通貨を売買し、為替の変動を利用して為替差益(利益)の取得を目指す取引です。
証拠金取引とは?
「証拠金取引」とある通り、証拠金を担保として証拠金の何倍もの通貨を売買することが可能です。
「証拠金取引」は株式で言うと「信用取引」に近いので、信用取引をしたことのある投資家にはなじみやすいでしょう。
なぜ証拠金取引をするのか
なぜ証拠金取引をするかというと、為替の変動は普段は非常に小さく、元金だけで売買してもほとんど利益にならないからです。
為替では、1~2%程度の値動きでもかなり大きな値動きです。
しかし、仮に100万円分の外国通貨を購入して1%動いたとして、1万円の利益では投資効率が悪過ぎます。
しかし、100万円を元金として10倍の1000万円分の通貨を購入できたとしたら、1%動けば10万円の利益を得ることができ、投資効率がよいです。
2017年6月現在、リスクが高いために日本の個人投資家が持つことができる口座では、倍率は25倍までとなっていますが、XMでは証拠金の888倍といった非常に高い倍率の証拠金取引が可能なのです!
レバレッジ
証拠金取引の倍率のことを、レバレッジと呼びます。
25倍の倍率であれば、レバレッジ25倍と表現します。
倍率が高いことを、高レバレッジや高レバ、倍率が低いことを低レバレッジや低レバなどと言うこともあるので覚えておきましょう。
FXの可能性
FXは、成功すれば短期間で億万長者になることも夢ではありません。
大きな可能性に満ちた投資です。
小さな資金でもレバレッジをかけながら取引をすると、場合によっては数カ月で何十倍、何百倍にも増やすことも可能です。
世田谷4億円主婦
とある世田谷の主婦は、2007年4月にFX等で4億円の利益を上げ、1億円の脱税をしたとして東京国税局から告発されました。
脱税のことは置いておくとして、主婦が4億円を稼いだことは驚くべきことです。
彼女は2008年にFXのセミナーに登壇し、FXは5人の先生のもとで猛勉強し、利益が出ても調子に乗らずに常にリスクヘッジしながら取引を行ったと語っていたようです。
10年間で20万円を3億円にした若者
大学生の時からFXを始めたとある若者は、10年間かけてもともとの投資資金20万円を3億円までにしました。
彼は最初の2年間は全く利益がでなかったそうだが、売買を繰り返し、チャートを見続けた結果、チャートの値動きの特徴を掴み、なんとなく先が読めるようになったと言います。
現在は、専業トレーダーしてFXのみで生活しているとのことです。
FX成功者の声はネットにごろごろ
インターネットで「FX 成功者」とでも検索すれば、FX取引で成功を収めた人たちの声や取材記事などを簡単に集めることができます。
稼いだ金額はバラバラですが、いずれも数十万円の元手から初めて最終的には億単位で稼いでいる投資家がごろごろいることが分かるはずです。
FXをする全ての人がそうなれるわけではありませんが、可能性があることは間違いないです。
FXのリスク
FXは少ない証拠金から億万長者になれる可能性を秘めている一方で、証拠金の全てを失い、場合によっては借金を背負ってしまうリスクもある投資です。
高いレバレッジのリスク
FXでは高いレバレッジで取引ができる分、予想とは異なる値動きをした場合の損失も大きくなります。
例えば、レバレッジ1倍で外国通貨を購入する場合を考えましょう。
レバレッジ1倍とは、100万円の証拠金で100万円分の外国通貨を購入することを言います。
この場合、為替が4%予想と反対に動けば、4万円の損失になります。
元金に対する損失としては、4%です。
次に、レバレッジ25倍で購入する場合を考えましょう。
100万円の証拠金なら、2,500万円分の外国通貨を購入することになります。
この時、為替が4%予想とは異なる方向に動くと、2,500万円の4%なので100万円の損失となります。
元金100万円分が、まるまる吹き飛ぶ計算です。
4%の値動きなど、短時間で起きることは滅多にありませんが、どこかの国債のデフォルトなどといった金融危機では十分に起こり得る値幅です。
以上のように、高レバレッジでの取引には短時間で資金の大半を失う可能性が潜んでいます。
借金のリスク
FXは元金を失うだけでなく、借金を抱える可能性を秘めています。
一般的な国内FXの会社は、証拠金維持率が50%を下回ると自動的に損切り(ロスカット)するようになっています。
XMでは証拠金維持率が20%を下回るとロスカットされます。
証拠金維持率とは、実際に売買している金額に対しての証拠金の残高の割合のことを指します。
例えば、必要証拠金100万円の取引をしていたとして、含み損が25万円なら…
(証拠金 100万円)-(含み損 25万円)=(証拠金残高 75万円)
(証拠金残高 75万円)÷(必要証拠金 100万円)= (証拠金維持率 75%)
となります。
同様の計算で、含み損が50万円なら証拠金維持率は50%となります。
つまり、上記の例で言えば、含み損が80万円を上回ると証拠金維持率は20%を下回るため、自動的に損切されることになります。
「自動的に損切されるなら、借金を負うことはないのでは?」と考えるかも知れませんね。
損切が間に合わないくらい一瞬で大きく値が動く場合は、その限りではありません。
例えば、外国の口座でレバレッジ400倍の取引をする場合を考えましょう。
100万円の証拠金で、400倍のレバレッジで外国通貨を購入した場合、購入金額は4億円になります。
もし、予想に反して1%の値動きが一瞬で起こったとすると、含み損は4億円の1%なので400万円です。
つまり、元金100万円で売買をして300万円の借金をすることになるのです。
1%が一瞬で動くというのは、実は年に数回は起きています。
運悪く400倍のような超高レバレッジで取引している時に、このタイミングに出くわせば、大きな借金を背負うことになるのです。
しかし、XMではその心配はありません!
XMにはゼロカットというシステムがあります。
急激な相場変動に見舞われて、万が一口座残高がマイナスになったとしても、XM側がマイナスをゼロに補てんしてくれるのです!
これであれば口座に入金している金額以上に損することはなく、安心ですよね!
デモトレード成績が良い場合の落とし穴
FXの初心者の中には、FX取引を仮想的に行うデモ口座で取引経験を積んでから、実際に現金を使って売買に挑む者も少なくありません。
FXの売買を勉強するという上で、デモトレードは有用です。
しかし、中にはデモトレードの成績が良いことに調子付いて、実際の取引を始める時に消費者金融や家族などから借金をして取引を始めてしまう人がいます。
または、大事な老後資金や子供の教育費などを丸ごと使ってしまう人がいます。
最初の資金が大きければ、それだけ儲かる速度も速くなるので、借金や用途の決まっている資金を使ってでも、大きな資金で始めたいという気持ちは分からなくありません。
しかし、その場合はほぼ100%失敗します。と言っても過言ではありません。
理由として、まず借金や用途の決まっている資金に手を付けた時点で、「絶対に負けない」と言う慢心を抱いている点が問題です。
FXの取引をしていれば、100%勝つことなどありえないので、慢心した時点で破滅に向かっています。
次に、借金や用途の決まっている資金で作った元金が減ると、精神的に非常に追い詰められます。
余裕資金なら減っても損しただけと諦らめれますが、借金は返さないといけないですし、用途の決まっている資金は将来必ず必要なものであるために、次の取引でなんとか取り返そうとしてしまいます。
そのような精神状態でまともな取引ができるわけもなく、泥沼にはまり最後は全ての資金を失うことになるでしょう。
どんなに自信があろうとも、絶対に借りたお金や用途の決まっている資金でFXをしてはいけません。
破産者の例
ネット上では、FXで地獄を見た人の書き込みを見ることができます。
いくつか紹介していきましょう。
バーチャルの結果を過信した人
2009/07/06 20:16 今日から参戦することになりました。 皆さん宜しくです。 投資経験はゼロですが、FXバーチャルデモで僅か半年で資金が80-100倍になりました。 デモをやってみた感じでこれは行けると思い、この流れのまま先月で会社を退職。 運転資金として消費者金融に自宅を担保に1000万借りて定期預金 解約して500万。 退職金が400万、妻の実家の両親から100万の合計2000万で始めます。 35歳第二の人生頑張るぞ。 (↓2週間後↓) 2009/07/19 09:41 皆さんお久しぶりです。 三日連続的にロスカットになり資金が完全に無くなりました。 消費者金融の方と話しあいましたが分割返済は認められないみたいなので。 昨日話し合って妻とは離婚することにしました。 娘は妻が引き取ることになります。 我が人生完全に八方塞がりですね。残念です。さようなら。 |
一晩で資産を吹き飛ばした人
昨晩2,998万くらいの残高が有ったが、朝起きたら12万になってた。 今頃になって実感が…
20万位から何度も退場を乗り越え 、3年かけて勝ち組になったと思っていたのに。 もうトイレに行く事すら出来ないよ。 どうやって立ち直ろうか。 仕事も初めて無断欠勤したし。 つらい。 |
犯罪に手を出してしまった人
集金した現金300万口座にいれてしもうた。 末迄に入金すればいい金。 魔が差した。完全に魔が差した。馬鹿だ。馬鹿だ。 先月損した50万取り返したら銀行入れる気だったんだよ!
ああああああああああ!!! ああああああああああ!!! 首になる!!首になる!!首になる!! 犯罪者になる!!犯罪者になる!! 許して!!許して!!許して!! 来月子供が生まれるのよ!!! お願い 許して!!! 死んでも返すからお金貸してーーーーーーー!!!! |
FXのリスクは回避できる
さて、上記のFXで失敗してしまった人の例を見ると、FXが恐ろしいものに感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、FXで失敗するリスクは、簡単に回避できることをここで伝えます。
リスクの回避方法は以下です。
- 損切りを必ず設定する。
- 高レバレッジで取引しない。
- 借金や用途の決まっている資金で取引しない。
- 為替レートに影響する指標やニュースはチェックする。
他にもリスク回避方法はいろいろありますが、少なくとも上記4つを守るだけでも、破産したり借金したりすることは間違いなく防げます。
FXで悲惨な失敗をしないためには、とにかく徹底的にリスクを管理することが求められることを覚えておきましょう。
FXを始めるには
FXを始めるには、口座と資金を準備しましょう。
FXの口座開設には審査があり、場合によっては口座を開設できない場合もあるので注意が必要です。
口座を開設できないのは以下のような人です。
- 20歳未満の人(未成年(18歳以上20歳未満)の場合は親権者(法定代理人)の同意が必要)
- 75歳以上の人
- 本人確認書類と現住所が一致しない人
- 海外に在住している人
上記に当てはまらないならば、基本的に学生でも主婦でもフリーターでもFX口座は開設できます。
上記以外の審査内容については、公表していないので確かなことは言えませんが、口座開設時の申請書類で預金や収入がバランスよくあるならばほぼ審査は通ると考えてよいでしょう。
また、2016年1月以降から新規の口座開設では、マイナンバーの提出が必須になっています。
FXの取引時間
FXは、基本的に土日を除く平日の24時間取引が可能です。
より正確には、以下のような時間で取引ができます。
曜日 | 時間 |
月曜日 | 7:00~翌5:59 |
火~木曜日 | 6:00~翌5:59 |
金曜日 | 6:00~翌5:50 |
24時間取引が可能と言っても、時間帯によっては値動きがほぼない時間帯もあります。
例えば、日本時間の早朝の時間帯や昼過ぎあたりは、値動きが小さくなる傾向にあります。
一方で、日本の株式市場が開く9:00以降や、ヨーロッパの株式市場が開く15:00以降、アメリカの株式市場が開く22:30以降などは通貨レートの変動は大きくなる傾向にあります。
短時間で利益を確定させたいのなら、値動きの大きな時間帯に絞って売買するのが効率がよいです。
FXで成功するには
FXで成功するには、まずはリスクヘッジ(リスク回避)の方法を徹底して学ぶことが大切です。
FXは、これまで述べてきたように大きく儲けられる可能性がある一方で、資金の全て、さらには借金を背負う可能性を秘めた取引です。
ビギナーズラックで一時的に何億と資金を増やせたとしても、リスクヘッジの方法を知らなければ一晩で資金を吹き飛ばすことも実際に起こりえます。
FXで成功するためにまず学ぶべきは、いかに資金を増やすか、ではなく、いかに資金を減らさないか、なのです。
資金を大きく減らさずに売買できる心構えやテクニックを身に着けられれば、あとは売買を繰り返して経験を積むことで利益を追求していくことができるでしょう。
FXと税金
FXで利益が出たならば、当然のことながら税金を支払わなくてはなりません。
FXでの税金は、原則として自分で「確定申告」して払います。
申告しないまま放置すると、「無申告加算税」や「延滞税」などの罰金を科せられてしまいます。
最悪の場合は「脱税」として告発されることもあるので注意しましょう。
確定申告がいらない人
FXで利益が出たとしても、以下の条件に一つでも当てはまる人は確定申告をする必要はありません。
- 年収2,000万円以下のサラリーマンで、給与所得以外の所得が20万円以下の人
- 専業主婦や無職の方で所得が38万円以下の人
- パート収入が65万円以下で、FXなどの所得が38万円以下の人
分かりやすく、FXで年間20万円以下の利益であれば確定申告はいらないと覚えておけばよいでしょう。
注意すべきは、上記2と3に当てはまる人で、FXでの利益が38万円を超えてしまうと配偶者控除(扶養)から外されてしまいます。
外れてしまうと、扶養者の税負担が増え、金額によって「国民健康保険料」や「国民年金保険料」などの支払いが発生するので、38万円手前までの利益が出ている場合は総合的な収支を考えてそれ以上稼ぐか止めるか決める必要があるのです。
税率
FXの税金は、2012年1月より一律20%の申告分離課税になっています。
申告分離課税は、商品先物取引などの損益と通算でき、また損益を通算して損失が残った場合は翌年以降3年間に渡って利益から損失を差し引くことが可能になります。
利益が出たり出なかったりしている場合は、取引結果をしっかり記録しておくと節税できるでしょう。
FX口座の選び方
FX口座の選び方は、「取引コスト」「スワップ」「通貨ペア」「キャッシュバック」などから自分に最適なものを選ぶことになります。
取引コスト
取引コストは、基本的にはBIDレートとASKレートの差額を指し、スプレッドとも呼ばれます。
BIDレートとは、通貨を「売る」時の値段で、ASKレートとは、通貨を「買う」時の値段です。
BIDレートは、常にASKレートよりも小さい値であり、通貨を「買った」場合は買った時のASKレートよりもBIDレートが上回った時に初めて利益となります。
取引コストは取引をするたびに発生するので、長期的に見るとスプレッドの最も小さいFX口座を開設するのが正しい選択となります。
スワップ
FXにおいて、スワップとは一般的にスワップポイントのことを指します。
スワップポイントとは、通貨を取引した際に2ヵ国間の金利の差額で、「金利のようなもの」です。
例えば、日本の金利が1%でアメリカの金利が4%の場合、日本円を持っていれば1%の金利が付き、アメリカドルを持っていれば4%の金利が付くことになります。
もし、日本円を売ってアメリカドルを購入した場合、アメリカドルを持っていることになるので4%の金利を受け取れることになります。
ただし、日本円は借りた上で売っているので、日本円の金利である1%はこちらが払う必要があるのです。
つまり、
(アメリカドルの金利4%)-(日本円の金利1%)=(金利差3%)
を、年ベースで受け取れるわけです。
ただし、3%まるまるもらえるわけでは無く、FX会社から手数料が差し引かれた残りを受け取ることになります。
逆に、アメリカドルを売って日本円を買った場合は、金利差の3%に加えてFX会社への手数料が上乗せされた金額を年ベースで支払うことになります。
FXトレードにおいて、短期売買をする場合にはほとんど考慮する必要はありませんが、通貨を購入して長期保有することを想定しているなら、スワップポイントの大小も検討する必要があります。
通貨ペア
FX会社によって、取扱いのある通貨ペアは異なります。
通貨ペアが10程度のところもあれば、50あるところもあります。
とは言っても、通貨ペアが多ければ良いというワケではなく、自分が取引しやすい通貨ペアがあるかどうかが重要です。
取引しやすい通貨ペアとは、取引コストが安く、自分が取引する時間帯によく動く銘柄です。
例えば、円とのペアは日本の株式市場が開いている時に活発に動くし、ユーロとのペアはヨーロッパの株式市場が開いている時によく動くのです。
メジャーな通貨ペアを取引するつもりなら、基本的にどのFX会社でも扱いはあるでしょう。
一方で、南アランドやトルコリラ・ノルクロなど、マイナーな通貨の売買をしたいのなら、取扱いをしている業者は限られているので注意しましょう。
キャッシュバック
FX会社の多くは、新規口座開設するとキャッシュバックをしています。
キャッシュバックは、多くの場合、取引量に応じて金額が決まります。
取引コストや通貨ペアなどから申し込み会社を絞り込んだあとでも、まだ複数のFX会社でどこにするか迷ったら、キャッシュバックの金額や条件で選ぶと良いでしょう。
FXにチャレンジしよう
FXの概要や可能性、リスクなどについて述べてきましたが、FXをやってみる気になったでしょうか。
FXは、必要な知識やテクニックを身に着けずに行えば破産まっしぐらですが、きちんと学習して訓練すれば、誰でも低リスクで稼ぐことができる可能性を秘めた魅力的な金融商品です。
もし、手元に余っている資金と取引できる時間があるのなら、少額からでいいのでFX取引を始めてみることをおすすめします。
もしかしたら、あなたはFXで巨万の富を築く才能があるかもしれないのですから。
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