ソーシャルレンディングはクレジットカードで投資ができるかについて、他のクラウドファンディングと比べながら、詳しくお伝えしたいと思います。
ソーシャルレンディングとクラウドファンディングの違いについては、以下の記事を参考にしてください。
(参考)ソーシャルレンディングとクラウドファンディングの違いとは?
ソーシャルレンディングは基本クレジットカードでの投資はできない
SLは現金を専用口座に入金してからの投資となるために、クレジットカード払いができないこととなっています。
その辺りは、ソーシャルレンディングの仕組みを理解すると納得できます。
ソーシャルレンディング業者自体、お金を集める金融商品取引業者とお金を集める貸金業者の両方の登録が必要であり、ソーシャルレンディング業者はその登録内容に基づき、お金を集める名目で現金を集め、融資を受けたたい企業に資金を貸し出します。
企業(ファンド側)からしてみれば、融資を早めに受けて運転資金や設備投資をする必要がありますが、カード決済等を可能とすると入金までに時間がかかってしまうことから、ソーシャルレンディングはカード決済には不向きな仕組みになっているとも言えるでしょう。
(ファンドへの支払いをソーシャルレンディング業者が一時的に立て替えて、ソーシャルレンディング業者が後日クレジットカード会社から決済を受ければいいと考えてしまうかもしれませんが、ソーシャルレンディングの市場は年々右肩上がりに拡大しており、ソーシャルレンディング業者がそのような資金融通をできるほど資金を準備できないのかもしれませんね。)
しかし今後、現金以外の決済方法が拡充されるかは業者次第のところがありますので、今後注目する分野とも言えるでしょう。
他のクラウドファンディングではどうなのか?
SL以外の他の購入型や寄付型のクラウドファンディングはどうなのか言えば、クレジットカード払いができるのが現状です。
購入型クラウドファンディングの大手でもあるMakuakeに関しては、クレジットカード以外にも銀行ATM振り込みや、コンビニ払い、ネットバンクの4つの決済方法があり、柔軟に対応しています。
使えるカードもVISA、MASTER、AMEX、DINERS、JCBとがあり、主要なカードはすべて利用できる体制を整えておられます。
寄付型クラウドファンディングにおいても同様にほとんどのサイトでカード決済ができる形になっています。
購入型、寄付型はすでにターゲットである商品やプロジェクトが明確であることや入金までのラグに融通が利くケースが多いため、カード決済にしても問題ない面があると考えられます。
ソーシャルレンディングは貸し倒れ、返金と言うリスクがある
ソーシャルレンディングは購入型と寄付型のような1回の決済と言うわけで終わるわけではなく、投資してくれた資金を融資を受けた企業が利用し、無事にソーシャルレンディング業者に返済しなくてはならない運用過程があります。
運用過程においての懸念材料として貸し倒れと返金と言うリスクがあり、もし貸し倒れが発生した場合、カード決済を入れることで運用時にファンドが貸し倒れた後の処理に手間がかかります。
カード決済だと、実際にクレジットカードへの返金を行う際、カード会社との関係で手数料を徴収されてしまうため、投資家に対して返金する額を減らしてしまう事すら考えられます。
カード会社のビジネス自体、利用者がカードを利用する事で手数料を頂いてるシステムになっているために、そのような手数料を抑えて少しでも多くの運用益を獲得するためにも、現金での取引が最も賢明な投資方法とも考えることができます。
貸し倒れ以外にも、ファンドの最低条件が満たされない事に対しての返金作業が発生した場合において、カードを利用すると手数料がかかってしまうことから避けたい要因にもなっていると思われます。
最低条件に満たされなかった以外にも、実際に募集したにも関わらず、融資をする側の会社の事業都合により融資を取りやめて投資したお金を返金したと言う事例が過去発生した事実もあります。
現金であれば、そのまま返金できるため、さらに作業効率も良いことからこのような現金だけの決済システムはソーシャルレンディングに向いていると言えるでしょう。
過剰投資をしないためにしていることも・・・
ソーシャルレンディングが高利回りであることから、過剰に投資をする方がないよう防ぐ狙いもあると言えます。
つまり儲かるからにはどんどんお金を投資をしていこうと言う心理状態の方であれば、お金を借りてまでもしようとするでしょう。クレジットカード決済となるとそのような、後に金銭トラブルになりそうな懸念もあるためにそのようなリスクを避ける狙いがあるとも言えます。
現状では、どのソーシャルレンディング業者もカード決済を取りいれていない事から、カードにまつわる金銭的トラブルの報告が現状ないと言う状態が続いています。
まとめ
ソーシャルレンディングは現金での取引がメインです。他の購入型、寄付型クラウドファンディングではカード決済ができるものの、ソーシャルレンディングはカード決済できない現状となっています。
他の投資分野に目を向けると、FX(外国為替証拠金取引)においては、海外のFX口座を持つ場合には利用するにあたってカード決済ができるところもあるようです。
あくまで融資をすると言うのがソーシャルレンディングの基本姿勢であるために、手持ちの資金だけを投じて資産運用をするというスタンスを崩さないようにしていきましょう。
手元にまとまったお金が無いけれども、すぐにでもソーシャルレンディング投資をしたい思っている方は、1万円からの少額投資もできるソーシャルレンディング業者も数社ありますので、まずはそのような業者から投資をスタートすることもオススメです。
例えば2016年9月からはクラウドクレジットでも1万円からの投資が可能となりました。
今後のクレジットカード決済の可能性は未知数ですが、ソーシャルレンディング市場は今後も拡大していくと考えられますので、近い将来により融通の利く投資手段が導入されることが期待されます。
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