ソーシャルレンディング投資と投資信託の違いを比較

投資にも様々な投資の仕方があります。

株式投資、外貨預金、金投資、そしてテレビのCMでよく宣伝している投資信託。

ソーシャルレンディング投資と比べてどちらがお得なんだろう?どういう違いがあるのだろう?と思われる方もいらっしゃると思います。

今回は、毎月分配金が手に入るという点で比較されやすい投資信託とソーシャルレンディング投資のそれぞれのメリットについて詳しくお伝えし、両社を比較してみようと思います

投資信託での投資の仕方

投資信託は今、証券会社だけでなく、銀行や郵便局までも取り扱いがあるため、気軽に始められるメリットがあります。

投資信託は様々な金融機関で取り扱われるようになっているために、近所の金融機関でわからない事があれば、対面形式で聞くことができるために始めやすいこともあります。

それに比べ、ソーシャルレンディングはコスト削減のため対面形式で質問などをすることができず、多くの場合ットを通じてメールやチャットにて質問をすることとなるために、ネット環境に慣れていない高齢者の方などが始めるのには、ある程度サポートが必要となるかもしれません。

そのような事から、ソーシャルレンディング業者によってはセミナーを定期的に開催する事で、ソーシャルレンディング投資に対しての理解や始め方について詳しく教えるようにしています。

投資信託のメリットとデメリット

投資信託のメリットはほとんどの金融機関で取り扱っているために、わからないことがあれば近所の金融機関だけでなく、他の場所の金融機関などでも聞くことができます。

始める時の口座開設も難しくなく、必要書類に自分の身分情報や経済情報を記載し、身分証明になる運転免許証やパスポート、そして今ではマイナンバー制度があるために、それらを提出することで始めることができます。

投資信託はNISA(ニーサ)の少額投資非課税制度が使えることから、一定の金額で投資信託で得た分配金については非課税にすることができます。

NISAは1つの金融機関でのみ登録が可能となるため、自分が気に入った金融機関でNISA口座を開設後、投資信託や株式投資をすることで、分配金の課税を無くすメリットが生まれます。

毎年120万円まで非課税投資枠が設けられており、最大5年で合計600万円まで非課税枠を利用することができます。

ちなみにこの投資枠を利用しないで得た分配金に関しては20.315%税金がかかってしまうため、投資信託をするとなれば絶対に利用した方がお得と言えるでしょう。

投資をしようと始める時には、口座開設した金融機関で担当者に質問しながら投資をすることができるため、投資をするファンドがどのような状態なのか、そして今後はどのファンドが値上がりをするのか担当者の方からアドバイスを直接受けることができます。初めての投資に不安のある方は、そのようなサポートを使いながら安心して投資を始めることができます。

投資するにも、「××万円から投資しなければならない」と言うわけでなく、今では積立で投資信託をすることができ、最低投資額として500円から始められる点もメリットと言えるでしょう。

毎月の給料から一部を投資信託に積立投資をすることで、無理して投資することなく、コツコツ積み上げた投資額に対して分配金も与えられる事から、将来に対する資産形成を積み上げることもできます。

何かとっても便利だと思いつつもデメリットもあります。それは手数料です。

投資信託には主に3つの手数料があり、1つ目は購入時手数料である販売手数料、2つ目は運用管理費用(ファンドの詳細には信託報酬と書かれています)、さらに3つ目として信託財産留保額というのもあり、投資信託で購入したファンドを換金する時にかかる費用となっています。

購入時手数料は投資信託を購入する時の手数料で、購入する時には必ず支払う手数料ですが、通常購入価格の0~3%ほどとなっています。

大手金融機関に比べてネット系の金融機関であれば、この購入時手数料が低いためにネット環境に慣れている方であれば、ネット金融機関で購入するのがおすすめと言えるでしょう。

今はノーロード投資信託として手数料が無料の投資信託もあるために購入時にはチェックしておくようにしましょう。

そして運用管理費用ですが、これは投資信託を保有している期間中に毎日支払われる費用のことで、ファンドによってこの費用はまちまちとなっています。

通常、年率約0.05~3%かかるため、保有しているだけで手数料を取られるのに抵抗がある方は、この運用管理費用がどれくらい発生するのか事前に徹底的に比較チェックするようにしましょう。

そしてもう1つの信託財産留保額ですが、これは投資信託を換金する際にかかる費用であり、運用している方が現金にする場合にどうしてもこの手数料を支払うようになっています。およそ0~0.5%ぐらいかかるために頻繁に現金にしようと考えている方にとってはこの辺りを気を付けることで手数料を抑えることができます。

このように投資信託は様々な手数料が掛かることから、利用するのには事前に投資信託のファンドや金融機関の様々な情報を入手して始められる事をおすすめします。

ソーシャルレンディング投資と投資信託の違い。結局どちらがお得?

投資信託のメリットとデメリットがわかったところで、ソーシャルレンディング投資と比べるとどちらがお得なんだろうと考えていきましょう。

まず手数料から見てみるとソーシャルレンディング投資の方がお得と言えます。

投資信託は先程述べた通り、ファンドを購入時、維持、解約時にそれぞれ手数料がかかるため、今まで運用してきた分配金を減らしてしまう大きな原因が存在していますが、ソーシャルレンディング投資においてはそのような手数料がかからず、投資をする時の手数料や解約手数料も一切発生しません。
(参考)ソーシャルレンディングでかかる経費・コストを徹底解剖

手数料のことを考えるとソーシャルレンディングに軍配が上がります。

また、ソーシャルレンディング投資は安定的に高利回り運用が可能な点でも、元本の変動で損をしたくない(元本割れは絶対に嫌!)という方にとっては、投資信託に比べてメリットが大きいと考えられます

投資信託はファンドの相場があり、購入した時は高額だったとしても売却する時に安くなっている事もあり元本割れが当然に起こりえます。また、運用結果によって毎月の分配金が減ったりと、時期や市場の具合によって不安定な要素が大きい面があります。

一方、ソーシャルレンディングでは、まず提示されているファンドの利回りや運用期間を理解した上で、投資する人が投資をします。提示されているファンドの利回りと元本の返済以上の収益を生むことがありませんが、その分、元本が目減りすることはほとんどありません。
(参考)
ソーシャルレンディングで貸し倒れが発生する可能性はどのくらいか?
投資額を集めたファンドは運用後にはその利回りを約束して投資しているため、運用に特に問題が無ければ、そのまま投資額に配当金を付けて投資家に返金が行われます。ソーシャルレンディング投資のメリットは何といっても安定的な運用、そして高利回りのところであるため、最近では初めて投資に取り組まれる方でも、ソーシャルレンディング投資を選ばれる方も増えてきています。

一方、ソーシャルレンディングが投資信託に劣っている面は、税制上の優遇です。
ソーシャルレンディング投資では前述のNISA口座を利用することはできませんので、運用益については税金が発生します。1年間での運用益の合計が20万円超えることがあれば、雑所得扱いで確定申告をしなければならないために、高額になってくればなるほど税金対策をしておく必要があります。
(参考)
ソーシャルレンディングで確定申告をする必要性と節税手法

まとめ

SLと投資信託、どちらもメリットとデメリットがある分、それぞれの特徴を理解した上でうまく利用されることをお勧めします。

今回比較したソーシャルレンディング投資と投資信託の内容を表にすると以下の通りです。

ソーシャルレンディング投資 投資信託
サポート インターネット 対面・インターネット
手数料 安い
・入出金手数料のみ(数百円程度)
※ネット銀行の利用で無料化可能
高い
・販売手数料(約0~3%)
・信託報酬(約0.5~3%)
・信託財産留保額(約0~0.5%)
少額投資の可否 1万円~ 500円~
利回り 中~ 低~
元本保証 なし
だし元本割れのケースは非常に稀
なし
※元本の変動可能性は十分にあり
税金 雑所得 利子所得
配当所得
※NISA口座の利用可能

投資信託は手軽に始められるのがメリットですが、手数料の多さやファンドや配当金が変動する事で安定性に少しデメリットを感じる面があります。

ソーシャルレンディングは高利回りで、手数料も他の投資分野に比べて低いことから将来に対する資産形成も計画しやすいメリットがありますが、配当が高額になる分、税金対策をしなくてはならず、ソーシャルレンディング業者によっては投資したファンドが回収できないなどの貸し倒れリスクが0ではないために、分散投資をしておく必要性があるデメリット感もあります。

それぞれの特徴を理解した上で優先順位をつけるのであれば、まず元本割れを防ぎたい金額については積極的にソーシャルレンディングを活用して分散投資を実行し、それから余剰資金をソーシャルレンディング以上の利回りが見込める投資信託で投資をしていくというのがひとつの投資スタイルになるかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です